なるように、なる

徒然なつぶやき、備忘録です。

ofxFaceTrackerハマリ記録

FaceTrackerは画像から顔を検出し、顔のパーツ(特徴点)の座標を取得できるライブラリです。C++OpenCVで実装されていますが、Pythonのラッパーもあるようです。

今回私はopenFrameworksのアドオンとして提供されているofxFaceTrackerを利用しました。毎度のことですが、利用するまでにいくつか(いくつも?)ハマったので、記録として残しておきます。

 

開発環境
  • Windows10
  • VisualStudio2015
  • openFramewowks (nightly builds)
ハマり1 インストールするものたちのバージョン

openFrameworksの安定バージョンが0.9.8から0.10.0に移行しようとしている真只中の現在、ofxFaceTrackerとofxCvをgithubのmasterからそれぞれ落としてくると、ビルドエラーになります。これらのmasterは0.10.0向けとなっているためです。
もし、openFrameworksを0.9.8のstable版で使用している場合、ofxFaceTrackerとofxCvは、masterではなくstableブランチから落としてくる必要があります。


ハマり2.1 プロジェクト設定(ofxCvの追加のインクルードパス)

新規プロジェクトを作成してofxCvを利用しようとすると、追加のインクルードパスが以下のように設定されていました。このままだとインクルードファイルが見つからないので、それぞれフルパスに修正する必要があります。

  • libs/ofxCv/include
  • libs/CLD/include/CLD
  • src

 

ハマり2.2 プロジェクト設定(追加の依存ファイル)

つづいて追加の依存ファイルを見ると、依存ファイルの行頭に「%3b」という文字が付与されていました。このままだとリンクエラーになるので、「%3b」を削除します。

 

ハマり2.3 プロジェクト設定(出力ファイル/オブジェクトファイル)

ここまで実施しても、まだリンクエラーが出ます。ぐぬぅ。
最後はエラーメッセージをググってみたら、こちらの記事にあたりました。
出力ファイル名を「$(IntDir)」から「$(IntDir)/%(RelativeDir)」に変更しました。

 

ここまでで、無事にofxFaceTrackerをビルド出来るようになってるはずです。
もしまだ別のエラーに困っているようであれば、それは新規の案件かもしれないので、解決したらぜひ周知してください♪

 

おまけ

f:id:Shampagne:20180502001200p:plain

多摩美の田所先生が公開しているサンプルを使わせて頂いて、歌舞伎Faceをやりました。かなりしっかり顔にフィットしてますね。